仕事を渡す 席を譲る|初代中村忠三郎
人はいつまでも生きられません。
事業を続けていくためには、自分の仕事を、次の人に渡していかなあきません。
次の人に渡せなければ、自分がいつまでも生きてなならん。
そんなこと、できしません。
自分はまだまだ現役やとか、まだまだできるなどと言うのは、自分がいつまでも生きていると考えている、傲慢な人間です。
他の人にはまだまだ任せられへん、自分にしかできへんなどと言うのは、自分が未熟な証拠です。
そんなこととは関係なく、自分のためにも、世間様のためにも、仕事は必ず次に渡していかなあきません。
水は淀むと濁ります。流れて初めて、用をなします。
にぎったら、あかん。いすわったらあかん。潔く、席を譲りなはれ。
きょうも、おきばりやす。